フレスコのSDGs

当社にとってＳＤＧｓは意識して特別に活動するものではありません。創業のコンセプトそのものが、寝具業界に新しいメンテナンス方法を確立し、寝具の長寿命化と清潔性の維持を両立させ、人々の健康と新しい産業の育成に貢献することでした。

健康への貢献

汚れた寝具で健康に眠ることはできません。しかし創業当時、布団は洗えない洗ってはいけないというのが寝具業界の常識でした。布団は洗って使う世の中に変革することができれば健康に眠ることができます。非常識な挑戦でしたが、業界の常識より、人々の健康が大切という信念で開発を続けました。睡眠はいまとても注目されている新しい産業分野ですが、清潔性という当たり前の必要性がまだ気づかれていません。どれだけ高機能な寝具で寝ても、汚れていれば健康には眠れません。フレスコの丸洗いで内部まですっきりきれいになった布団で眠ると、同じ寝具なのにとても気持ちがいいという評価を多くいただきます。きれいになった寝具で眠る安心感も相まって健康な眠りにつながるのです。

寝具の長寿命化と清潔性

中わたまでしっかり洗うと繊維が傷む、布団が乾かない、だから、布団は表面を洗い、あまり中まで濡らさないというのがクリーニング業界の常識でした。しかし、しっかりと中わたまで洗わないと清潔になりません。中わたまで洗いながら繊維を傷めないという非常識に挑戦した結果、「すし巻き」洗浄方法を発見したり、繊維加工の技術を応用した薬剤を開発したり、というクリーニング業界にはなかった技術を開発することができました。
フレスコウォッシングシステムでは、羽毛ふとんを１００回洗うことができます。（※社内テストによる）羽毛ふとんは洗えないと思っている方が多いですが、洗った方が汚れが取れて長持ちします。貴重な動物資源である羽毛も洗いながら長く使うことができるのです。

寝具のウォッシャブル化

フレスコのふとん丸洗いは様々な技術開発により品質を向上させてきましたが、まだまだ100点とはいきません。ではどうすれば100点に近づくのか。それには、洗うことを前提に寝具が作られる必要があります。しかし、寝具メーカーとしても、どのように洗われるか想定できない状態では、何を前提に作っていいかわかりません。当社は開発した技術をオープンにしています。機械も洗剤も誰でも購入することができます。フレスコウォッシングシステムが広く普及すれば、寝具メーカーも洗浄方法を特定して開発することができます。このように作る側、メンテナンスする側の両者が歩み寄り、協働していくことで、寝具の製造とメンテナンスが一体となった新たな産業が生まれると当社は考えています。

環境とふとんと健康のための洗剤

フレスコウォッシングシステムでは、繊維へのダメージを最小限に抑えるためすべて中性の洗剤を使用しています。漂白剤やアルカリ剤はふとんを傷めるため使用いたしません。また、繊維に風合いを与える仕上剤は、皮膚刺激性テストをクリアしたものを採用しています。フレスコのオリジナル洗剤は、日本国内の様々な規制基準をクリアしています。環境ホルモンとなる物質も含んでおりません。環境の保護、繊維の保護、健康の維持、これら３つのバランスの維持を原則に開発しています。

労働環境の改善

布団の打ち直し工場（布団の綿を取り出し、繊維上にほぐして再度シート状のわたにする工場）はホコリだらけできつい・きたない職場でした。この仕事はこのままでは続かない。打ち直しに変わるメンテナンス方法として、ふとん丸洗いを普及させることを目指したのは、そのような危機感もあったからです。

フレスコのふとん丸洗い工場は床が濡れていません。これは創業当時は非常識なことでした。
ふとん丸洗い専門工場では、ふとんにお湯をかけて手洗いし、濡れたふとんを手作業で脱水機に入れるという作業が当たり前でした。しかしフレスコウォッシングシステムではシミ部分にだけ前処理洗剤を塗るのでふとん全体が濡れることはありません。洗浄は洗濯機の中で漬け込み洗いをするので作業者も作業場も水浸しになることがないのです。ふとんは脱水されて出てくるので濡れて重い布団を担ぐこともありません。
また、あまり知られていませんが、フレスコは創業時から液体洗剤にこだわりオリジナル洗剤を開発しました。自動投入ポンプを使って洗剤を投入するためです。これにより「さじ加減」ではなく高品質を安定させることができます。また作業中に薬剤に触れる機会を極力減らし安全な労働環境にすることができます。